超草食世代的活劇モテキ
先月、超久しぶりにワカメちゃんからメールが来た。
ワカメちゃんというのは私のサブカルの師匠ともいうべき人で、年は私の友人の中で最も若くて、坊主の年齢の方がよっぽど近い。
だが、このところとんとメールのやり取りもなく、ツイッターのアカウントも外したらしく近況が全く分からなくなっていた。
でも、親子ほど年齢が離れているということは、先方はセイシュン真っ盛りのいわゆるリアル充実というやつであろう、便りの無いのは良い便り……と内心で寂しいものの、まあ、それでよしとしていた。
そしたら、9月下旬に映画モテキはもう観たかを問うメールが来たというわけなのだ。
うれしかったねぇ。
映画に関しては私は友達やダンナを誘うばかりだったし、モテキは絶対スクリーンで見ると決めていた映画だったから、タイミング的にも絶妙のお誘いに「さすがサブカル師匠!」とセンスで自分の額をペチッとやりたいぐらいだった。
で、観てまいりました、話題のモテキ。
オープニング5分ノーカット公開などという告知特番をみたこともあり、最初は冷ややかであった。
女優4人衆は豪華だけれど、女神輿の場面での体の動かし方はちょっとイマイチやねぇ……などと腕を組みながら観ていた。
封切りから3週目に入った平日であるがなかなかの入りで、観客のほとんどが若者ばかり。
私のような更年期障害だぁ、ドライアイだぁ、下肢静脈瘤だぁと熟女病花盛りのオバハンは他に見当たらない。
しかし、ばんばん出てくるエロいキスシーンを照れもせずに目をカッと見開いて凝視できるのもオバハンならではの面の皮の厚さゆえ。
麻生久美子演じるルミコが自分から離れていく男の心を少しでも取り戻したくてすがっていくのだが、これが恋愛におけるブザマ中のブザマ、醜態の極みのようにも見える。
しかし、片思いや失恋の経験を持つ者には笑えないなかなかの名シーン。
そしてオバハンは、こういう経験って若いうちに(というか未婚の内に)しといた方が女っぷりが上がるよ、きっと……と思う。
それに対して長澤まさみのミユキは、女の敵かというぐらい思わせぶりで軽はずみに見えるのだが、「実際こういう女もいるね、ウンウン」とオバハンは頷くのであった。
それにしてもこのモテキ、キスシーンがエロいとか、男性の自慰玩具や乱暴な性的用語が飛び交っていても、結局は良くも悪くも超健全な青春映画であった。
30過ぎて定職についていない不安感も主人公の人格ベースの自己否定自己嫌悪になっていた原作を離れたことで、草食世代のサブカル頭でっかち的な雰囲気ばかりが前面に出がちにはなっている。
夏にWOWOWでちらっと見た悪人の肌の露出の多いラブシーンにあったような気が重くなるような深刻な気配は全くない。
常々感じてたけど、今の人ってホントに淡白、全くドロドロしてないんだな。
映画の後は本厚木、酔笑苑にて七輪を前に飲んで焼いて返して食って、「どうなのワカメちゃん、キンキョーは。」みたいなことをさんざんしゃべり、次にカラオケ2時間で解散といういつものコースであった。
ワカメちゃんはルックスはバッチリなのだが、少々オクテであり、あまりにも自分の趣味世界が充実し過ぎて一人でいるのが楽しすぎるせいか、なかなか特定の彼氏はできないとのこと。
オバハン友達に気を使ってくれているのかもしれないが、こうして時たま遊んでくれるとこのように楽しく充実の一日になるのである。
ありがとね、ワカメちゃん。
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ワカメちゃんというのは私のサブカルの師匠ともいうべき人で、年は私の友人の中で最も若くて、坊主の年齢の方がよっぽど近い。
だが、このところとんとメールのやり取りもなく、ツイッターのアカウントも外したらしく近況が全く分からなくなっていた。
でも、親子ほど年齢が離れているということは、先方はセイシュン真っ盛りのいわゆるリアル充実というやつであろう、便りの無いのは良い便り……と内心で寂しいものの、まあ、それでよしとしていた。
そしたら、9月下旬に映画モテキはもう観たかを問うメールが来たというわけなのだ。
うれしかったねぇ。
映画に関しては私は友達やダンナを誘うばかりだったし、モテキは絶対スクリーンで見ると決めていた映画だったから、タイミング的にも絶妙のお誘いに「さすがサブカル師匠!」とセンスで自分の額をペチッとやりたいぐらいだった。
で、観てまいりました、話題のモテキ。
オープニング5分ノーカット公開などという告知特番をみたこともあり、最初は冷ややかであった。
女優4人衆は豪華だけれど、女神輿の場面での体の動かし方はちょっとイマイチやねぇ……などと腕を組みながら観ていた。
封切りから3週目に入った平日であるがなかなかの入りで、観客のほとんどが若者ばかり。
私のような更年期障害だぁ、ドライアイだぁ、下肢静脈瘤だぁと熟女病花盛りのオバハンは他に見当たらない。
しかし、ばんばん出てくるエロいキスシーンを照れもせずに目をカッと見開いて凝視できるのもオバハンならではの面の皮の厚さゆえ。
麻生久美子演じるルミコが自分から離れていく男の心を少しでも取り戻したくてすがっていくのだが、これが恋愛におけるブザマ中のブザマ、醜態の極みのようにも見える。
しかし、片思いや失恋の経験を持つ者には笑えないなかなかの名シーン。
そしてオバハンは、こういう経験って若いうちに(というか未婚の内に)しといた方が女っぷりが上がるよ、きっと……と思う。
それに対して長澤まさみのミユキは、女の敵かというぐらい思わせぶりで軽はずみに見えるのだが、「実際こういう女もいるね、ウンウン」とオバハンは頷くのであった。
それにしてもこのモテキ、キスシーンがエロいとか、男性の自慰玩具や乱暴な性的用語が飛び交っていても、結局は良くも悪くも超健全な青春映画であった。
30過ぎて定職についていない不安感も主人公の人格ベースの自己否定自己嫌悪になっていた原作を離れたことで、草食世代のサブカル頭でっかち的な雰囲気ばかりが前面に出がちにはなっている。
夏にWOWOWでちらっと見た悪人の肌の露出の多いラブシーンにあったような気が重くなるような深刻な気配は全くない。
常々感じてたけど、今の人ってホントに淡白、全くドロドロしてないんだな。
映画の後は本厚木、酔笑苑にて七輪を前に飲んで焼いて返して食って、「どうなのワカメちゃん、キンキョーは。」みたいなことをさんざんしゃべり、次にカラオケ2時間で解散といういつものコースであった。
ワカメちゃんはルックスはバッチリなのだが、少々オクテであり、あまりにも自分の趣味世界が充実し過ぎて一人でいるのが楽しすぎるせいか、なかなか特定の彼氏はできないとのこと。
オバハン友達に気を使ってくれているのかもしれないが、こうして時たま遊んでくれるとこのように楽しく充実の一日になるのである。
ありがとね、ワカメちゃん。
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